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「ここは地獄か極楽か」狂喜乱舞。混沌の世界~ひょうごはじまりLIVE~

  あの時の素晴らしさをどう伝えようか。と思っているうちに年が明け、1月も半ばを過ぎてしまった。

2022年11月27日に行った「ひょうごはじまりLIVE 踊躍歓喜」

世界的なアーティスト やなぎみわ氏監修のもと、「踊念仏」をテーマにしたトークセッションと、踊り、ラップ、念仏、音楽のパフォーマンスが融合するワークショップの2本立てで行うイベントだった。

 踊念仏のイベント!?。と聞いた時から、既に面白そうな予感しかなかった。

リハーサルも僧侶や音楽パフォーマーがやってきたり、楽器なのか何なのかわからないものもエントランスホールに並んでいて、とにかく面白そうだった。

 イベント当日、会場内に仏具の鈴の音が響き渡り、厳かな雰囲気のなか出演者が登場。田辺眞人名誉館長をメインに兵庫津と時宗、踊念仏についての話が展開された。

 その後、語り部志人(shibitt)さんによるパフォーマンスが行われた。ラップというより、熱量の多い独り舞台を見ているようだった。紡ぎだされる言葉が固まりとなり、胸に響いてきた。一瞬にして空気が変わるというあんなパフォーマンスを見たのも久しぶりだった。

 その後は、後半のワークショップ。言葉で説明するのが難しいのだが、1人が「おーい」という声を出しながら、次に声を出す人を指名するように、その人に向かってアイコンタクトをしつつ、持っている打楽器を鳴らす。指名された人は「おーい」と言いながら、更に次の人に…というこの繰り返しである。

 それが馴染んだ頃に、志人氏による語りが始まり、観客も立ち上がり、歩きながら打楽器を打ち鳴らしつつ、エントランスホールを周遊。僧侶の皆さんによる念仏も加わり、そんな僧侶たちの間を縫うように外国人コンテンポラリーダンサーが体をくねらしたり、回転しながら踊り、いよいよクライマックスへ。

 だんだんと念仏を唱える声が大きくなり、楽器の音も、志人氏の語りも大きくなり、踊りも激しく全体が大きなうねりになってエントランスホール一体を包みこむ。

撮影している私もだんだんと鼓動が速くなり、興奮状態になっている気がした。 外をたまたま通った人もガラス越しに見えるこちらの光景が異様に見えたのか、目を見開くようにこちらを見ていた。

最後は僧侶の皆さんが念仏を唱えながら退場。それをきっかけに段々と動きも声も小さくなって終了した。

 なんと言ったらいいのか、まさに「カオス」な世界だった。こんな面白いものをこんなところでやっているなんてと思った。そして、開館記念イベント1日で終わらせるのはもったいない。もっと多くの方に知らせたい!と思い、当日の音声を少しだけご紹介します。(音が大きく出る可能性がありますのでご注意ください)

2022年11月27日「はじまりLive」音声

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