兵庫県発祥の地“兵庫津(ひょうごのつ)”に位置する兵庫県立兵庫津ミュージアムは、
博物館施設である「ひょうごはじまり館」と
最初の兵庫県庁舎の復元施設である「初代県庁館」の
2館が一体となった新しいタイプの施設です。
兵庫津の歴史や兵庫県の成り立ち、県を構成する兵庫五国の魅力を
多彩な映像や体験型のコンテンツなど様々な手法を使って発信!
従来の博物館とはひと味違う“ハミデル ハクブツカン”です。
名誉館長からのごあいさつ
古代の大輪田泊(おおわだのとまり)は中世以降、兵庫津(ひょうごのつ)と呼ばれ、平清盛の日宋貿易や足利義満の対明勘合貿易など瀬戸内海の要港として栄えました。江戸時代、18世紀以降約2万人が暮らす都市となりました。幕末には諸外国との条約で開港場となり、開港の約半年後、1868年7月にこの地で兵庫県が誕生しました。初代知事に伊藤俊介(博文)が任じられ、旧大坂町奉行所兵庫勤番所が初代県庁舎となりました。
県庁創立の地に開設される県立兵庫津ミュージアムは、初代県庁舎を復元した初代県庁館と、展示施設ひょうごはじまり館からなる学習・観光の場です。長い豊かな兵庫津の歴史、廃藩置県3年前のユニークな兵庫県誕生の経緯とその後旧5カ国に県域を持つまでの発展、そして現在の県内各地の自然や文化などを、子どもから大人まで楽しく体験していただける施設となっています
兵庫県立兵庫津ミュージアム
名誉館長 田辺眞人
概要
兵庫津は千年を超える歴史を誇る港湾都市であり、初代県庁が置かれた“始まりの地”です。兵庫津の歴史や独自の過程を辿った兵庫県の成り立ち、五国の魅力や多様性を発信する拠点となる「兵庫県立兵庫津ミュージアム」は、「初代県庁館」と「ひょうごはじまり館」の2施設からなります。
令和3(2021)年11月3日(水・祝)に開館した復元施設「初代県庁館」では、兵庫県設置当時の歴史空間が体感できます。また、館内では「バーチャルVISIT!」でのMR体験や仮牢での記念撮影などをお楽しみいただけます。
令和4年11月24日(木)に開館した博物館施設「ひょうごはじまり館」では、デジタル魚とり体験「いけすdeタッチ」やミュージカル仕立ての歴史ドラマが楽しめる大型シアターなど、「見て・聞いて・触れる」をコンセプトに、多彩なグラフィック・映像・体験型コンテンツによって、兵庫の成り立ちや地域資源のストーリー・面白さを分かりやすく発信します。
県内外の多くの人が訪れ、交流する「ここにしかない歴史を発見し、兵庫ファンを増やす拠点施設」をめざし、県内の多様な地域資源を広く発信することで故郷への愛着を育み、にぎわいを創出していきます。
沿革
- 平成3年 10月
- 地元自治会から市や県に新川運河周辺の再開発に係る支援要望
- 平成10年 6月
-
兵庫の歴史資料館(仮称)基本構想検討委員会における検討
歴史を身近に感じる参加体験型、地域活性化の核となる施設としての整備検討 - 平成16年~17年
- 県庁発祥地記念事業研究会を設置
- 平成18年~20年
- 初代県庁舎整備検討委員会を設置
- 平成29年
- 県庁発祥の地記念事業検討委員会を設置
- 平成29年 5月
- 県市連絡会議、県市調整会議において、県と市で強調して事業を進めていく旨合意
- 平成31年 3月
- 「県立兵庫津ミュージアム(仮称)基本計画」の策定
- 令和3年 3月
- 「ひょうごはじまり館」建築工事着手
- 令和3年 6月
- 「ひょうごはじまり館」展示工事着手
- 令和3年 8月
- 「初代県庁館」竣工
- 令和3年 11月3日
- 「初代県庁館」オープン
- 令和4年 9月
- 「ひょうごはじまり館」竣工
- 令和4年 11月24日
- 「ひょうごはじまり館」オープン